Wi-Fiなしの高齢者宅でもテレビ電話を導入する簡単な方法や、テレビ電話を機により安心&安全な生活が送れるノウハウについて紹介。ネット契約なしでも使えるテレビ電話はあるものの、Wi-Fi環境があれば親子ともに長期的に安心して暮らせるメリットが満載。ネット開通が面倒な場合は、工事不要でネット/Wi-Fiがすぐ使える方法がおすすめ。

記事内に広告を含む場合があります

コラム

Wi-Fiなし高齢者宅でもOK!テレビ電話の簡単導入ガイド

高齢の親がスマホを持っていても、ネットを引かないとテレビ電話ができない…

Wi-Fiがない実家で、どうやってインターネット環境を整えればいいの?

高齢の親と離れて暮らす家族が直面しやすいこの悩み、実は多くの方が同じ壁にぶつかっています。

結論、ネット契約なしでも使えるテレビ電話はありますが、Wi-Fi環境があれば親側も子ども側も長期的に安心して暮らせるメリットが満載です。

「今さらネット回線の手続きや工事は面倒…」と思う方もいるかもしれませんが、工事不要でネット/Wi-Fiがすぐ使える高齢者向きの方法があります。

この記事では、Wi-Fiなしの高齢者宅でもテレビ電話を導入する簡単な方法や、テレビ電話を機により安心&安全な生活が送れるノウハウについて、詳しく紹介します。

この記事を書いた人

会話アイコン(ノーマル)
サイト運営者

一人暮らしでホームルーター、ポケットWi-Fi、光回線をひと通り利用。インターネット/家電関連記事を100本以上執筆。実体験ベースで丁寧に解説します。

高齢者宅にテレビ電話が必要な理由&5つのメリット

高齢者宅にテレビ電話が必要な理由&5つのメリット

テレビ電話を導入することで、通話だけでは分からない安心感や安全性が高まります。

顔を見ながら会話できる手段は、今後の高齢者支援に欠かせない存在となりつつあります。

なぜ高齢者にテレビ電話が必要なのか

離れて暮らす親との連絡では、音声だけでは伝わらない「顔が見える」安心感が大きな意味を持ちます。

高齢者にテレビ電話が必要な理由

  • 声だけでなく表情も見えるため、体調変化に気付きやすく安心感が強い。
  • 特に一人暮らしの高齢者は、孫や子どもの顔をみて会話すれば孤独感を軽減できる。
  • 転倒や不審者の訪問など、緊急時の様子をすぐ確認しやすい。
  • 補聴器を使っている高齢者は、音声だけよりも口の動きが見えると聞き取りやすい。
  • 通院せずに診察が可能なオンライン対応にも備えられる
  • ボタン1つでつながる専用機器など、高齢者でも使いやすいシンプルなモデルが増えている

高齢になると「電話の呼び出し音に気づかない」「操作を忘れる」といった場面が増えていくのが現実。

しかし、自動でつながるテレビ電話や一方的に話しかけられる機能があれば、安心感や安全性が大きく向上します。

テレビ電話導入で得られる5つのメリット

  • 会話のハードルが下がり、孫や子どもとの距離が縮まる
  • 見守り・安否確認としても有効
  • 詐欺被害防止にも繋がる
  • 楽しみ・娯楽が増え孤独感を軽減できる
  • 行政手続きや健康管理にも活用できる

①会話のハードルが下がり、孫や子どもとの距離が縮まる

スマホ操作が苦手な高齢者でも、置きっぱなしのタブレットや自動応答型のテレビ電話機なら、簡単に会話が始められます。

話す内容がなくても、孫や子どもの顔を見るだけで気持ちが和らぎ、安心感が増すでしょう。

さらに、表情が見えることで「元気そう」「疲れていそう」などの変化に家族が気づきやすくなり、声かけや支援が早くなる効果も。

対面での交流が難しくても、テレビ電話があれば心の距離は縮まります。

②見守り・安否確認としても有効

「定期的に連絡するのが難しい」「電話に出ないことが増えてきた」などの親には、カメラ越しの見守りが効果的です。

音声だけではわからない顔色や部屋の様子などを視覚で補えますし、また何かあったときも映像があれば、家族が状況を判断しやすくなります。

孤独死や急な体調不良などのリスクを減らすためにも、テレビ電話による「見える見守り」は効果的です。

定時にテレビ電話をつなぎ「顔を見て話す」習慣をつければ、生活リズムの確認や異変の早期発見にもつながりますね。

▶「高齢者見守りカメラの導入」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
実家で一人暮らしをする高齢の親が心配で見守りカメラを導入したいけど、ネット環境が整っていないからと設置をあきらめていませんか?結論、ネット環境なしでも見守りカメラを導入できますが、ネット/Wi-Fi環境があればより見守りカメラの選択肢を広げられます。この記事では、ネット環境なしで使える高齢者向けの見守りカメラや、工事不要でネット/Wi-Fi環境を作る方法について、詳しく解説します。
ネット環境なしでも大丈夫!高齢者見守りカメラの導入方法

③詐欺被害防止にも繋がる

高齢者を狙った詐欺は年々増えていますが、音声だけの電話では、なりすまし詐欺や押し売り被害を見抜くのが難しい場合があります。

しかし顔が見えるテレビ電話であれば、本当に家族かどうかを即座に確認できます。

例えば「おばあちゃん、○○だけどお金が必要で…」という詐欺電話も、顔を出させるようにすれば撃退しやすくなるでしょう。

さらに、訪問販売や不審な勧誘が来た場合も、その様子を家族に映像で共有することで被害の抑止につながります。

④楽しみ・娯楽が増え孤独感を軽減できる

高齢者は体力の衰えとともに外出の機会が減り、孤独感を感じやすくなります。

そうした中で、テレビ電話で顔を見ながら過ごす時間が、日々の楽しみになることも。

離れて暮らす家族との「何気ないおしゃべり」や「一緒にごはんを食べる感覚」が生活に潤いを与え、生きがいにつながります。

⑤行政手続きや健康管理にも活用できる

テレビ電話をきっかけにネット環境を整えた場合、行政手続きや健康管理もしやすくなります。

具体例

  • 市役所のオンライン窓口で書類申請
  • オンライン診療での健康相談
  • お薬の飲み忘れ通知アプリ
  • 血圧や歩数などの記録・共有アプリ

近年では、マイナンバーカードを使ったオンライン手続きや、医療機関との遠隔相談サービスなどが広がっています。

うまく活用すれば手続きの負担が減りますし、難しければ家族が代理で操作することも可能です。

テレビ電話の端末別おすすめと特徴

高齢者がテレビ電話を使うなら、機器選びがとても大事です。スマートフォンから専用端末まで、操作性や画面の見やすさには大きな違いがあります。

高齢者がテレビ電話を使う場合、端末によって画面の見やすさや操作性に違いがあります。

端末特徴注意点
スマートフォン・すでに持っていれば操作しやすい
・通話とメッセージを兼用できる
・画面が小さく読みづらい
・アプリ操作や通知対応が難しい場合も
タブレット・iPad・スマホより大きく誤操作しにくい
・スタンド設置で手を使わず会話も
・Wi-Fi環境が推奨される
・本体が重いものもある
パソコン・大画面&高音質で自然な会話が可能
・長時間や複数人との会話もOK
・Wi-Fi環境が推奨される
・高齢者には操作や起動が負担になる
テレビ電話専用機・押すだけ、話すだけで操作できる
・家族が遠隔操作できる機種も
・他の用途には使いづらい
・モデルによっては高額

画面の大きさ・ボタンのシンプルさ・サポート体制などを比較し、家族のサポート状況や本人のスキルに合わせて、最適な機種を選びましょう。

テレビ電話を導入する主な方法について、上記の端末と併せてこのあと詳しく解説します。

▶①Wi-Fiなしで使えるテレビ電話

▶②工事不要でWi-Fi環境を整える

【導入方法①】Wi-FiなしでもOK!簡単につながるテレビ電話の方法

【導入方法①】Wi-FiなしでもOK!簡単につながるテレビ電話の方法

Wi-Fiがない環境でも、スマートフォンのモバイル通信・SIMカード対応のタブレット・テレビ電話専用機などを使えば、ネット契約なしでも通話が可能です。

高齢の親と連絡を取りたい人にとって、導入の手間が少ない手段として注目されています。

スマホのモバイル通信(4G/5G)を利用

メリット

  • 既にスマホを使っている高齢者なら手間が少ない
  • 通話以外にも写真やメッセージも送れる
  • 操作がシンプルなシニア向けモデルも存在

デメリット

  • 通信料がかかる(使いすぎると料金が上がる)
  • 長時間通話を頻繁に行うと通信制限のリスクがある

スマホのモバイル通信を使えば、Wi-Fiがなくてもすぐにテレビ電話(ビデオ通話)を始められます。

またデータ通信契約があれば、LINEのビデオ通話やFaceTimeも利用可。

キャリアによってはシニア向けスマホプラン提供していますし、1GB〜3GB程度の通信容量ならLINEビデオ通話が月10〜15回ほど可能です(1回10分想定)。

▶「スマホのテザリング」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
一人暮らしではテザリングがあれば固定回線はいらないのでは?と考える方もいますが、実際に使っている人からは後悔の声もたびたび上がっています。この記事では、一人暮らしで「テザリングのみで十分な人」「固定回線が必要な人」の条件に加え、固定回線の代わりになる選択肢についても詳しく解説します。
一人暮らしはテザリングで十分な人&固定回線が必要な人の条件

SIMカード付きタブレットやスマートディスプレイ

メリット

  • 画面が大きく相手の顔を見やすい
  • スピーカー内蔵で音声がはっきり聞こえる
  • ボタンが少なく迷いにくい操作感

デメリット

  • SIMカード契約(データプラン)が必要
  • 月額費用が発生(1,000〜3,000円程度)

SIMカード対応のタブレットやスマートディスプレイ(AIアシスタント搭載の端末)を使えば、Wi-Fiなしでも通信が可能です。

自立できるスタンド付きケースがあれば、両手を使わずに会話できるため疲れにくくなります。

大画面で見やすく操作も単純なので、高齢者にとって導入しやすい選択肢と言えるでしょう。

専用テレビ電話機

メリット

  • ボタン1つ、声だけで通話開始できる設計で操作が直感的
  • 接続先が固定されており、誰と話すか迷うことがない

デメリット

  • 決まった機能に特化しているため、他の用途に使いづらい
  • 機種によっては高額で、初期費用がかさむこともある

機械操作が苦手な高齢者には、押すだけ・話しかけるだけで通話が始まる、専用のテレビ電話機がおすすめ。

余計な機能やアプリがないため、誤操作の心配もほぼありません。

設定しておけば登録済みの相手と自動でつながれたり、音声操作でテレビ電話が使えたりするタイプもあります。

【注意点】通信制限・初期設定・継続利用のハードル

Wi-Fiなしでテレビ電話を使う方法には便利さがありますが、いくつか注意点もあります。

通信制限のリスク・月3GB程度のプランでは、長時間の通話は難しい
・低速通信になると映像/音声が途切れる
初期設定のハードル・SIMの挿入やアプリのインストールが必要
・高齢者だけで設定するのは難しい場合がある
料金面の注意・データ通信契約が別途必要(毎月の費用が発生)
・音声通話無料だが、データ通信量での請求がある

Wi-Fiなしでの運用は、初期の導入サポートと適切な料金プラン選びが成功のカギです。

家族が最初に設定をサポートし、定期的に使用状況を見守りましょう。

【導入方法②】ネット環境はやっぱり必要?Wi-Fi導入で得られる快適さ

【導入方法②】ネット環境はやっぱり必要?Wi-Fi導入で得られる快適さ

テレビ電話をもっと快適に使うなら、やはりWi-Fi環境があると便利です。

Wi-Fiがあれば、通信接続が安定する以外にも多くのメリットがあるので、長期的に見ればネット環境を整えた方が暮らしやすくなるかもしれません。

Wi-Fi導入によるメリット

  • 家族との連絡がより充実する
  • データ使い放題で365日つなぎっぱなしでも安心
  • テレビ電話に加えて見守りカメラや健康アプリも活用可能に
  • 家族・訪問者・看護師もWi-Fiがすぐ使える
  • テレビでは見られない好きな番組が楽しめる

家族との連絡がより充実する

スマホのモバイル回線だけだと、通信量制限や電波状況によっては「声が聞こえない」「画面が止まる」などの不具合が起きやすくなります。

しかしWi-Fiがあれば、高速かつ安定した通信環境でテレビ電話が利用可能。

毎日でも快適に通話できるので、月に何度も孫の顔を見たり、日々の様子を報告し合ったりなど、連絡の頻度が自然と増えます。

データ使い放題で365日つなぎっぱなしでも安心

Wi-Fiがあると、固定料金でインターネットが使い放題になるため、データ通信量の上限を気にする必要がありません。

  • 一日中テレビ電話をつなぎっぱなしにする
  • YouTubeで長時間動画を流す
  • 健康アプリや見守りカメラを常時接続する

上記のような使い方でも料金が一定なので、高齢の親にも「気にせず使っていいよ」と伝えやすくなります。

ビデオ通話付き見守りカメラを24時間接続できる

Wi-Fi環境があると、ビデオ通話できる見守りカメラを24時間常時接続できます。

双方向ビデオ通話できる見守りカメラ

家族のスマホからリアルタイムで室内の様子を確認できるため、急な体調不良や不審者訪問にも気付きやすくなるでしょう。

Wi-Fiがあると、安心のレベルが一段階上がった状態がずっと続きます。

家族・訪問者・看護師もWi-Fiがすぐ使える

Wi-Fiがあれば、訪問看護師や介護スタッフが来たときにも、タブレットやスマホをスムーズに利用できます。

また家族が泊まりに来たときにも、ゲームや動画視聴など通信環境に困りません。

自宅が「誰にとっても快適な空間」に変わります。

テレビでは見られない好きな番組が楽しめる

Wi-Fi環境があると、YouTube・Netflix・NHKオンデマンドなどで、地上波テレビでは見られない番組や昔懐かしい映像も楽しめます。

具体例

  • 「若い頃に聴いた曲」「昔見た旅番組」などを検索できる
  • 興味のある動画(園芸・料理・釣りなど)を何度でも見られる
  • 字幕付き・大きな画面でゆっくり再生も可能
  • タブレットならアプリをタップするだけで視聴できる

Wi-Fiは、テレビの楽しみ方を「受け身」から「自分で選ぶ」ものへ変えてくれるツールです。

高齢者の生活にも、喜びと彩りをプラスしてくれるでしょう。

高齢者宅のWi-Fi環境構築はホームルーターがおすすめ

ホームルーターの特徴

高齢者宅でWi-Fi環境を整えるなら、光回線よりもホームルーターが圧倒的におすすめ。

工事不要・すぐ使える・設定が簡単・持ち運び可能など、高齢者でも導入しやすいポイントが満載です。

ホームルーターの特徴

▶「ホームルーターのメリット・デメリット」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
ホームルーター「置くだけWi-Fi」とも呼ばれる、据え置き型のWi-Fiルーター。コンセントに挿すだけでインターネットが利用できるため、光回線の代わりに導入する人も増えています。この記事では、ホームルーターとは何か、メリット・デメリット、光回線・モバイルルーター(ポケット型Wi-Fiルーター)との性能比較などを解説します。
ホームルーターとは?メリット・デメリットや光回線との比較

光回線と比べて設置・解約が圧倒的に簡単

高齢者世帯でインターネット導入を検討する際、最大のハードルが開通工事です。

光回線は申し込みから開通までに数週間かかることもあり、また工事の日程調整や立ち会いが必要に。

一方でホームルーターは、下記のようなスピード感が魅力です。

  • 開通工事不要
  • コンセントにさすだけ
  • 設定が数分で完了
  • 最短即日発送

解約時も機器返却だけで済むケースが多く、撤去工事や違約金などの面倒な手間が少ない点も、高齢者にとってはありがたいですね。

データ容量や速度も家庭用途なら十分

「ホームルーターって光回線に比べて速度が遅いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

しかしテレビ電話をはじめ、YouTube視聴・LINE通話・健康管理アプリの使用程度であれば、ホームルーターでも十分対応可能です。

インターネットの通信速度目安

特に高齢者の使い方は、ネットゲームや大容量データのダウンロードなどを要する若者とは異なり、安定して中速の通信ができれば問題なしというケースがほとんどです。

最近のホームルーターは5G対応モデルも登場するなど、性能面が大きく進化しています。

Wi-Fi不要のテレビ電話もあるが、Wi-Fi環境の方が圧倒的に便利

「Wi-Fiなしでも使えるテレビ電話機器」もありますが、選択肢は限られている上に、料金も割高になる傾向があります。

また、アプリの制限・画質の低さ・通信の不安定さがネックになるケースも少なくありません。

一方、ホームルーターでWi-Fi環境を整えておけば、スマホ・タブレット・見守りカメラなどの複数機器が一括で接続可能になります。

結果としてテレビ電話だけでなく、健康管理・行政手続きのオンライン化・趣味の充実など、生活全体がより便利になるでしょう。

長期的な生活の快適さを考えるなら、ホームルーターでWi-Fi環境を整える方が、実質的にお得で柔軟性も高いかもしれませんね。

ホームルーターの注意点

ホームルーターにはメリットだけでなく、いくつかの注意点もあります。

デメリット

  • 通信速度や安定性は光回線より劣る
  • ヘビーユーザーは速度制限のリスクがある
  • コンセントがない部屋では使えない
  • 設置場所によっては電波が入りにくい

ホームルーターは無線電波で接続するため、有線接続の光回線よりも通信速度や安定性では劣る部分があります。

家族で複数の機器を同時接続すると、動作が重くなることも。

ホームルーター光回線
開通工事不要必要
通信速度
速度制限使用状況により発生実質制限無し
持ち運び
初期設定

ただし「高画質のオンラインゲーム」「大容量動画のアップロード」などを日常的に行う人でなければ、実際はホームルーターで十分というケースが少なくありません。

また、ホームルーターは有線LANポートが搭載されているので、有線接続すれば通信速度をより安定させられます。

ホームルーター

なお、停電時はホームルーターも光回線も使えなくなりますが、持ち運び特化のポケット型Wi-Fiであれば停電しても利用できます。

WiFi革命セットであれば、端末1台分の料金でホームルーター+ポケット型Wi-Fiが使えてお得です。

▶「おすすめのホームルーター」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
Wi-Fiなしの高齢者宅でもテレビ電話を導入する簡単な方法や、テレビ電話を機により安心&安全な生活が送れるノウハウについて紹介。ネット契約なしでも使えるテレビ電話はあるものの、Wi-Fi環境があれば親子ともに長期的に安心して暮らせるメリットが満載。ネット開通が面倒な場合は、工事不要でネット/Wi-Fiがすぐ使える方法がおすすめ。
Wi-Fiなし高齢者宅でもOK!テレビ電話の簡単導入ガイド

ホームルーター(Wi-Fi)と相性の良いテレビ電話/サービス

ホームルーター(Wi-Fi)と相性の良いテレビ電話/サービス

ホームルーターを導入すれば、テレビ電話も快適に利用できます。

特に高齢者との連絡手段として活用する場合、安定した通信環境は欠かせません。

ここでは、ホームルーターと組み合わせることで使いやすくなる、ビデオ通話サービスや見守りカメラを紹介します。

ビデオ通話アプリ

サービス名特徴注意点
LINE・日本の高齢者にもなじみがあるアプリ
・通話/ビデオ通話がワンタップで簡単
・スマホやタブレットで使える
・アカウント登録や友だち追加がやや難しい
・セキュリティの脆弱性が懸念される
Zoom・高画質高音質で安定した通話
・複数人でのテレビ電話に強い
・参加コードを入力するだけでも通話可
・ミーティングIDの入力に慣れが必要
・一部機能は有料プラン
Google Meet・Googleアカウントがあればすぐ使える
・アプリなしでブラウザからも利用できる
・セキュリティが高くビジネス利用でも安心
・高齢者にはGmailやGoogleカレンダーとの連携がやや難解
・スマホはアプリインストールが必要な場合も
Discord・音質が非常に良く長時間でも安定
・家族だけのグループを作ってやりとり可
・音声/ビデオ通話/テキストチャットが集約
・ゲーマー向けに設計されており高齢者には分かりにくい
・初期設定や操作が複雑

Wi-Fiがあれば、通信制限を気にせずテレビ電話(ビデオ通話)ができますし、Zoomのようなデータ容量が多いアプリでも快適に使えます。

家族と365日つながれる環境が整うため、安心感が大きいですね。

見守り機能付きカメラ

Wi-Fiがあれば、ビデオ通話と見守りを両立できるカメラが使えます。

高齢の親に何かあった場合に通知が届くタイプもあるので、より安心感と安全性を確保できます。

Alexa連携でテレビ通話可能なスマートカメラ

「アレクサ、〇〇に電話して」と声をかけるだけでテレビ通話が始まるので、高齢者でも声で簡単に呼び出せます。

また、カメラとしても十分な機能を持ち、外出先からアプリを使って映像を確認できます。

ビデオ通話と見守りを両立できるので、カメラとタブレット等を個別で用意する必要がなく、1台で完結できるのが魅力。

スマホ通知・遠隔通話できるWi-Fiモデル

異常を検知するとスマホへ通知が来て、アプリを開けばすぐ状況を確認できます。

さらに、マイクとスピーカーが搭載されているので、親に直接話しかけることも可能。

通知と通話をセットで利用できるため、単なる監視ではなく「会話を通じた安心」を得られる点で、有用性が高いモデルです。

高齢者でも使いやすい操作性重視タイプ

親側は電源を入れるだけで済み、子世代がスマホアプリで映像を管理するタイプです。

シンプル設計なので「使い方が分からない」と嫌がる親にも効果的。

ネットが苦手でも受け入れやすく、また長く利用してもトラブルが起きにくいところが強みです。

▶「高齢者見守りカメラの導入」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
実家で一人暮らしをする高齢の親が心配で見守りカメラを導入したいけど、ネット環境が整っていないからと設置をあきらめていませんか?結論、ネット環境なしでも見守りカメラを導入できますが、ネット/Wi-Fi環境があればより見守りカメラの選択肢を広げられます。この記事では、ネット環境なしで使える高齢者向けの見守りカメラや、工事不要でネット/Wi-Fi環境を作る方法について、詳しく解説します。
ネット環境なしでも大丈夫!高齢者見守りカメラの導入方法

実家にWi-Fiとテレビ電話を整えるステップガイド

実家にWi-Fiとテレビ電話を整えるステップガイド

「実家にネットがない」「機械が苦手」といった家庭では、設置から習慣化までの流れを丁寧に進める必要があります。

ここでは、Wi-Fi(ホームルーター)とテレビ電話を導入するための具体的な手順を、4ステップに分けて解説します。

STEP1:ホームルーターを契約・設置

まずは通信環境を整えるためにホームルーターを契約しましょう。

工事不要で届いたその日に使えるなど、光回線に比べて導入のハードルが低く済みます。

WiFi革命セットのようにホームルーターとポケットWi-Fiがセットになったプランなら、外出時や入院先にも応用可能。

設置場所は電波の通りが良く、親の生活導線に近いリビングなどが理想です。

接続作業も最小限で済むため「電源を入れるだけでWi-Fiが飛ぶ」状態を目指しましょう。

STEP2:テレビ電話機器を用意・初期設定

通信環境が整ったら、次はテレビ電話用の端末を用意します。

あらかじめ設定を済ませてから実家に届ければ、高齢者本人が複雑な設定をする必要がありません。

初期設定時には

  • アカウント連携
  • 相手の登録
  • 着信時の音量調整

などを必ず済ませておきましょう。

STEP3:親が使いやすいように工夫(説明メモ/ラベル)

テレビ電話機器を用意しても、高齢者本人が使いこなせなければ意味がありません。

親が迷わず使えるよう、視覚的な工夫を加えておきましょう。

効果的な対策

  • デバイス横に「ここを見て話す」「ここに声をかける」などのメモを貼る
  • 「電源ON」「通話ボタン」などを色付きラベルで強調する
  • 操作手順を大きな文字で紙に印刷し貼っておく

スマホ型の機器を使う場合は、ホーム画面にテレビ電話アプリだけを配置するなど、迷わない設計が鍵です。

本人の目線に合わせた位置に置くことも忘れないようにしましょう。

STEP4:通話を“日常習慣”にする(毎週決まった時間にかけるなど)

導入直後だけ頻繁に使い、次第に忘れられてしまうこともあるため、整えたテレビ電話環境を習慣化することも大切です。

例えば、毎週土曜の夕方などあらかじめ定期連絡の時間を決めておくと、習慣化しやすくなります。

「決まった時間に顔が見られる」という安心感は、親の孤独感軽減にもつながります。

また、下記のような習慣づけのコツもあります。

  • 最初の1ヶ月は毎週同じ曜日・時間に必ず通話
  • 日常会話に加えて、写真や動画も送って話題づくり
  • 通話後に「次は◯曜日ね」と伝える

継続の鍵は、親に負担をかけず「自然な流れで使える」ようにすることです。

よくある疑問Q&A|導入前に不安を解消しよう

よくある質問

ガラケー世代の親でも使えるテレビ電話は?

「押すボタンは1つだけ(TQタブレット)」「音声で操作ができる(Echo Show+アレクサ)」など、操作が簡単&画面が大きい製品を選びましょう。LINE通話を使う場合は、アイコンを大きく表示する工夫も必要です。

そもそも実家にWi-Fiって必要?導入する意味ある?

実家にWi-Fiを導入する意味は大きく、テレビ電話に限らず健康管理・緊急通報・オンライン手続きなど多くの生活面に役立ちます。これらはスマホのデータ通信だけでは不安定になりがちですが、Wi-Fiなら通信料も定額で済み、導入すれば日々の安心につながります。

月額の通信費はどれくらい?

Wi-Fiルーターと通話アプリの利用により異なりますが、3,000〜5,000円程度が目安です。LINEやZoomなどのテレビ電話アプリ自体は無料で使えるため、基本的にネット回線の料金だけ済みます。

通信が切れたときはどうする?

まず電源と接続機器の状態を確認しましょう。Wi-Fiルーターの再起動で直るケースが多いため、電源ボタンを長押しして一度オフにしてから再起動します。高齢の親が自力で対処しにくい場合は、再起動の方法を書いたシンプルな手順書を貼るなどしておきましょう。

せっかく導入しても高齢親が使ってくれない…そんなときは?

「操作が面倒」「用途が分からない」「恥ずかしい」などが原因なので無理に使わせようとせず、次の工夫を試しましょう。
・「毎週◯曜日の15時に孫からかける」と習慣化
・スマホや端末に「かける」「出る」だけのシールを貼る
・通話後に「顔が見られてうれしかった」とフィードバックする
・「昔の歌をYouTubeで聞こう」と楽しみの要素を加える

まとめ

  • 高齢の親との連絡手段として「テレビ電話」は安心とつながりを生む選択肢になる
  • Wi-Fi環境があれば、見守りや健康管理など多様なサポート機能も活用可能
  • ホームルーターなら工事不要で、ネットが苦手な高齢者世帯にも導入しやすい
  • 月額費用や機器選びも工夫すれば、負担を抑えて実家にWi-Fi環境を整えられる
  • 高齢者がテレビ電話を使わない場合でも、家族が来たときや通院サポートに役立つ

離れて暮らす高齢の家族に、テレビ電話を導入するか迷っているなら、まずはWi-Fi環境を整えることを検討してみましょう。

ホームルーターなら、設置も簡単で使い勝手も良く、見守りや緊急時の連絡手段としても活躍します。

「なんとなく不便を我慢する暮らし」から「いつでもつながれる安心感のある暮らし」へ、一歩踏み出すのもひとつです。

-コラム
-